皆さん、こんにちは。コマさんです。
先日、ミナミに出かけた時に、久しぶりに法善寺の「水かけ不動さん」へ行ってきました。
このお寺はミナミの千日前にあって、苔で覆われたお不動さんが有名なところ。
千日前のとても人が多い商店街の筋を入ると、風情のある法善寺横丁につながります。
この苔で覆われた水かけ不動さんを、皆さんにもぜひ見ていただきたいのでご紹介しますね~(^O^)/
水かけ不動さん
法善寺の「水かけ不動さん」の名前で親しまれていますが、正確には「浄土宗 天龍山 法善寺」という名称です。
元々は京都にあったお寺なのですが、この地に移転ました。
その時から多くの方が、水をかけながら願をかけるので、このような立派な苔に覆われるようになったそうです。
どんな願い事でも叶えてくれるという心の広いお不動様。
この水かけ不動さんはとても人気で、皆さん水をかけて願をかけるのに並んでいらっしゃいます。
でも私が行った時は、どなたも並んでいなかったので、すんなり水をかけてお参りができました。
この辺りは、1945年の大阪大空襲の時に焼けたのですが、お不動さんは無事だったそうです。
水かけ不動さんの他にも、金毘羅天王・お初大神・二河白道堂があって毎日24時間、いつお参りしても大丈夫。
ご本尊は西向不動明王・金毘羅天王・お初大神・阿弥陀如来です。
千日前の名前の由来
この法善寺辺りの地域の名前は「千日前」というところなんですね。
もともとこの辺りは、刑場や亡くなった方の焼き場、墓地などがあったところなんです。
その方々を供養するために、法善寺を京都から移転させた専念法師が、千日間かけて念仏回向をされたのが「千日前」の由来になったそうです。
現在では、刑場は廃止され、墓地も移されました。
このような由来で、専念法師が行った「千日念仏回向」の功績で「千日前」の名前が残り、法善寺が今もこの辺りを守ってくれているということなんです。
こんなに人が多くてにぎやかな場所なのに、昔は刑場などがあったとはとても思えません(*'▽')
法善寺横丁
法善寺さんのことをお話する時に、忘れてはいけないものは「法善寺横丁」です。
♪ 包丁一本~さらしに巻いて~ ♪
という歌が頭に出てきますが、若いお方にはこの歌は???かもしれませんね(笑)
にぎやかな商店街から、法善寺横丁の筋に入ると、風情のある街並みに変わります。
たくさんのお店があり、足元の石だたみもいい雰囲気。
この法善寺横丁が有名になったのは、織田作之助さんの小説「夫婦善哉」がヒットしたからだそうです。
そして、先ほどの歌「月の法善寺横丁」が流行ったことで、名前は全国的になりました。
苔で覆われたお不動さんのすぐそばには「夫婦善哉」という名前のお店もあります。
ここのぜんざいを食べると、いつまでも夫婦円満でいられるそうですよ(*^^)v。
ぜんざいを注文すると、ふたつのセットで出てきますが1人前です。
法善寺横丁には、他にもお店がたくさんあります。
この法善寺横丁には、看板が掛けられていて、西側が藤山寛美さんが書かれたものだそうです。
もうひとつ東側は、三代目桂春団治さん。
少し暗くて見にくいですが、こちらが桂春団治さんが書かれた看板です。
この横丁は歴史も古く、1940年までは「極楽小路」と呼ばれていたのだそうです。
法善寺横丁は近年、2002年と2003年に火事がありました。
火事があった時はとても心配しましたが、しかし2004年には、みんなの願いでかつての風情を残して復興されました(^O^)/
おしまいに
水かけ不動さんは、大阪に遊びに来られた方が、より大阪を感じることができる場所だと思います。
私は、人混みの多い商店街から法善寺横丁の石だたみに入る瞬間が好きですね~。
ちょっと、空気が変わるというか、とても風情があると思うんです。
ぜひ、苔で覆われたお不動さんにお水をかけて、願をかけに来てくださいね!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
<法善寺>
住所:大阪市中央区難波1-2-16
電話:06-6211-