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「産む、産まない、産めない」甘糟りり子さんの本を読んでみました

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皆さん、こんにちは。コマさんです。

今日は、甘糟りり子さんの書かれた「産む、産まない、産めない」という本をご紹介したいと思います。

この本は、私の友達が読んでみて、と教えてくれた本なんですね。

私は、甘糟りり子さんの本は今まで読んだことがなかったのですが、早速、図書館で予約をすることにしました。

 

 

本は予約してから3日後にはすでに手元に届きました。

図書館は他に予約がないと、届くのが早いんですよ(あ、当たり前か)。

 

どのような本?

 

まず、タイトルがインパクトありますよね。

友達から紹介されたときは、一体どんな内容なのかなと思いました。

この本は8編の短編からできています。

タイトル通りのそれぞれの女性が主人公の物語。

正確に言うと、「産まない」選択をした主人公はいませんが。

どこから読んでも短編集だからいいと思って読み始めたのですが、読んでみて気が付きました。

この本は順番に読んだ方がいいと。

なぜならば1話と4話と8話は、内容がリンクしているんですね。

それぞれの主人公が友達通しという設定でした。

後の短編は、まったく1話完結のお話です。

どの内容も深く、女性なら感情移入して読んでしまうと思います。

どの主人公も精一杯生きていて、様々な選択をします。

読み進めていくうちに泣けてきたり、深く考えてみたりで。

私は本は割と一気に読んでしまう方なのですが、この本を読み終えるのには何日か費やしてしまいました。

でも、どの短編もラストが前向きな感じなのが良いと感じました。

 

短編の紹介

 

8つの短編はこんな感じの内容です。

皆サンに読んでいただきたいので、ほんとにサラッとだけご紹介です。

 

1話 「最後の選択」

仕事をバリバリ頑張っている主人公が、妊娠していることがわかりどう選択するのかというお話。

 

2話「ポトフと焼きそば」

 再婚した相手には、高校生の男の子がいて結婚して5年後に同居することに。

 

3話「次男坊の育児日記」

医師が職業の奥さんを持つサラリーマンのお話。その奥さんが妊娠をして育児休暇を取ることになり…。

 

4話「コイントス」

老舗の呉服屋に嫁いだ主人公は、子供がなかなか授からず病院通いを始めます。

 

5話「温かい水」

お腹に赤ちゃんがいる主人公が回想するお話。

 

6話「花束の妊娠」

高校生の娘は最近、行動がなにかおかしいと感じる主人公。

 

7話「レット・イット・ビー」

兄夫婦に生まれた赤ちゃんに染色体異常があるのがわかった主人公。

 

8話「昨日の運命」

妊娠した主人公と、妊娠がかなわない友達の物語。

 

8つの物語はこんな感じの内容です。

 

この本を読んでみて

 

どのお話も本当に考えさせられるものばかりです。

どのような選択が正しいのか、本当のところは分かりません。

でも、それぞれに一生懸命に生きている主人公が、感じることや選択することはどれもそれで良いのだと読んでいて思いました。

重い内容に感じられたかもしれませんが、意外とどれも読み終わった後は重苦しいわけでもありません。

読み進めていくうちに、「出産が女の人生のすべてとは考えないようにしませんか。」という女医さんの言葉が出てきます。

この言葉からもわかるように、全体的には前向きな内容だからだと思うんですね。

考えさせられることは多い内容ですが、短編集なので読みやすい本ですよ。

それぞれの主人公の物語を、良かったら読んでみてくださいね!

 

産む、産まない、産めない

産む、産まない、産めない

 

  

( トップ画像は、講談社さんより引用させていただきました。)